
目次
後藤です。
今回は、「クリック率を上げるタイトル」について解説していきます。
ブログを一生懸命書いて「公開」しても、必ずしも大勢のユーザーに読まれるとは限りません。
まず読まれない原因としてタイトルがクリックされないということが原因です。
このクリックされない原因はタイトルに問題があります。
もちろん、大前提として記事の中身(質)が大事ですし、ユーザーに価値のあるものを提供しなければ意味がありません。
しかし、タイトルがきっかけで記事が読まれないのであればタイトルを改善する必要があります。
クリック率についてはこちらの記事でも解説していますが、上記のデータはアメリカのInternet Marketing Ninjas社が2017年の夏に調査したデータを元に作成したグラフです。
2万件の検索キーワードを対象
400万回以上のクリックを分析
検索順位別にクリック率(CTR)を表したデータです。
この結果から、1~3位までの検索結果をクリックしている割合が約40%ありますが、タイトルが魅力的でなければ当然クリック率は平均を下回ります。
また、検索結果で1ページ目に表示されていても、8位以降のCTRは1%台ですが、タイトルが魅力的ならクリック率はデータ以上の数値になるでしょう。
私が書いた記事で検索順位1位の記事がいくつかありますが、この記事(サラリーマンじゃない生き方、サラリーマン以外の働き方)のデータが上記の通りです。
順位は1〜2位を変動していますが、平均CTRが62.5%と平均の3倍ほどの数値で推移しています。
人に読まれるタイトルはコツさえつかめば自在に書くことができるので、例え記事の検索順位が下位だったとしても、平均CTR以上を上回ることは十分に可能です。
今回紹介するテクニックは、月間数万PVだったサイトを数百万PVまで変貌させた実績もあるテクニックなので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
ユーザーに記事を読むメリットをアピールする「〜できる+数字+法則」
ヒットタイトルを生み出す「基本の形(テンプレート)」として、
「〜できる+数字+法則」
という基本の形があります。
例:
男性にモテる白肌をゲットできる3つの法則
年収200万円でも100万円貯金できる9つの方法
ナンパでお持ち帰りできる5つのステップ
この基本の形は、タイトルを見ただけでユーザーに記事を読むメリットを伝えることが可能なので、あなたもこのようなタイトルを思わずクリックしたことがあるのではないのでしょうか?
シンプルに3つの要素(〜できる+数字+法則)で構成されており、ユーザーに記事を読むメリットがアピールできる方法となっています。
「〜できる」でユーザーへのメリット、問題解決を提示して興味をひく
ユーザーへのメリット、あるいは問題が解決することを書いて興味をひきます。
そうすると、ユーザーは「この記事は読む価値がある」と判断し、クリックしたくなるのです。
例であげた「男性にモテる白肌をゲットできる3つの法則」だと、男性にモテる白肌をゲットできるというところになります。
表現はわかりやすくストレートに書いていきましょう。
「数字」を入れると具体性と記事の長さを伝える
「〜できる」の次に「数字」を入れます。
ヒットするWebライティングにおいて、数字を入れるのは鉄則です。
なぜなら、タイトルを見ただけでユーザーは具体性と記事の長さが判断できるから。
また心理的なテクニックとして、ここに入れる数字を3、5、7と奇数にするとユーザーの興味をひきやすいとも言われています。
4という数字も、記事が全体的にちょうどいい文章量(情報量)になるのでおすすめです。
「法則」などでタイトルをまとめる
最後に数字と合わせて「法則」などでまとめます。
この法則は、例にある「方法」や「ステップ」などさまざまな言葉に言い換えることが可能です。
ずっと「法則」を使っていると単調になってしまうので、普段から気になった言葉はメモをして応用していきましょう。
NGタイトル:「白肌のスキンケア」など
NG例はインパクトが弱いのと、何がメリットなのかが伝わりにくいです。
というのもスキンケアだけだと、スキンケアのハウツー記事なのかスキンケアの紹介記事なのかがわかりません。
タイトルで明確に記事内容をハッキリさせたほうがユーザーもイメージしやすくなります。
また、ターゲットを絞るために「男性にモテる〜」という恋愛要素を入れるとより効果的です。
商品やサービスの魅力をアピールする「〜が解決する+商品名+とは?」
「〜が解決する+商品名+とは?」
このテンプレートは商品を紹介してユーザーにアピールしたり、商品のことがすでに気になっているユーザーにうってつけのタイトルです。
例:
シミやそばかすの悩みが解決する「◯◯化粧品」とは?
加齢臭の悩みが解決する「◯◯石鹸」とは?
料理を作る時間のないあなたの悩みを解決する「◯◯調理器」とは?
このタイトルは、「〜が解決する+商品名+とは?」の3つの要素で構成されています。
「〜が解決する」でユーザーの悩みに訴える
ユーザーの悩みをダイレクトに入れて「〜が解決する」とハッキリ書くことで、ユーザーは「私のために書かれた記事だ!読まなきゃ」と無意識に反応するでしょう。
「シミやそばかすの悩みが解決する」「加齢臭の悩みが解決する」など悩みをストレートに書くのがポイント。
悩みが深ければ深いほど、濃いユーザーが記事を見てくれます。
「商品名」をタイトルに入れる
商品名やサービス名をタイトルに入れることで、その商品やサービスをすでに知っているユーザーも記事を見てくれるようになる。
というのも商品名やサービス名を知っていて記事を読むということは、商品名やサービス名を知らないユーザーよりも濃いユーザーなので、背中を押してあげるような記事を書くといいでしょう。
「とは?」でタイトルをまとめる
「とは?」でまとめられているタイトルをよく見ることがあると思います。
Webライティング業界で、長年使われているワードです。
応用としては、商品名を書かずに「シミやそばかすの悩みが解決する秘訣とは?」など、ユーザーの興味を引きつける使い方もあります。
NGタイトル:「おすすめのシャンプー」など
このタイトルの場合、シャンプーの特徴がわからず具体的にどんな人におすすめなのか不明瞭ため、ターゲットにしたユーザーに響きにくいです。
具体性に欠けると、ほとんどのユーザーは心をひかれることなくクリックされることはありません。
なので、解決できる悩み+商品名はタイトルに入れましょう。
比較して好奇心を刺激する「AとBの違いとは?」
「AとBの違いとは?」
世の中には同じようだけど違うもの、「似て非になるもの」がありますよね。
例えば、「卵と玉子の違いとは?」など。
意外と知らない人が多いものほど価値のある情報なのでクリックされやすくなります。
日常生活の中で出てくる「AとBの違いって何?」という疑問に答えてあげましょう。
例:
「ざるそば」と「もりそば」の違いとは?
「海老」と「蝦」の違いとは?浮泳型や遊歩型で種類が違う!
「ウインナー」と「ソーセージ」の違いは?あなたはどっちが好き?
このタイトルは、「A」と「B」、「違い」の3つの要素で構成されています。
「A」と〜
言葉を目立たせるために「 」(かぎかっこ)で括りましょう。
「B」の〜
Aとの比較対象になる言葉を入れます。
おAと同じく「 」(かぎかっこ)で括り、ユーザーの興味をひきましょう。
違いとは?の疑問形でまとめる
ユーザーは「A」と「B」の比較に興味がわけばクリックしたくなります。
応用した使い方で、例えば「結婚したい独身女性」をターゲットにした記事を書くなら
「彼女どまりな女」と「結婚できる女」の違いとは?
というタイトルにすることで、ターゲットにしたいユーザーは「疑問に感じている悩みを解決してくれそうだ!」と思わずクリックしたくなるでしょう。
いかに興味をひくタイトルが書けるかでクリック率も変わってきます。
NGタイトル:「そばの違いわかりますか?」など
タイトルで比較していないので、具体的に亜記事の内容が想像しづらく、読む価値がないと判断されてしまえばクリックもされません。
ユーザーの好奇心をそそるような比較する内容を入れると、クリック率にも変わってきます。
あるあるネタはユーザーに人気がある「〜あるある+BEST+数字」
「〜あるある+BEST+数字」
あるあるネタは、定番です。
これはテレビだけでなく、ネット上でも使えるテンプレートになります。
また、ランキング形式にすることで、よりユーザーが興味を持つ。
もともと、日本人はランキング好きな人が多いので、上手くまとめていきましょう。
例:
上司と合わない思う瞬間あるあるBEST5
付き合っている彼氏と同棲して冷めた瞬間あるあるBEST3
受験で心が折れそうになる瞬間あるあるBEST4
このタイトルは、「〜あるある+BEST+数字」の3つの要素で構成されています。
「〜があるある」でユーザーの悩みに訴える
「〜あるある」の前には「〜してしまうとき」、「〜する瞬間」などの言葉を入れてユーザーの興味をひきましょう。
「BEST」と入れるとランキング形式だとユーザーに訴えることができる
これは一つのテクニックなのですが、ランキングと書くよりもあえて「BEST」と使っています。
なぜかというと、タイトルでアルファベットはあまり使われません。
漢字やひらがな、カタカナが多い中で、あえてアルファベットを入れることで、ユーザーの目を一瞬止めることができるからです。
「数字」の数も意識する
BESTの後には数字を入れていきますが、あるあるエピソードなどを紹介する場合は、4つぐらいがちょうどいい量となっています。
ランキングについては、あなたが独自に順位をつける方法と、周囲の人に調査して順位をつける方法があるので、日頃から「これはネタに使えそう!」と思ったエピーソードなどは、忘れないうちにメモをしておきましょう。
NGタイトル:「付き合っている彼氏と同棲して冷めた瞬間」など
「あるある」を入れないと、NG例のように悲しいだけの雰囲気が出てしまい、ユーザーがクリックをためらってしまう可能性もあります。
悲しい内容・悩ましい内容でも「あるある」を入れてワンクッション入ると、悲しいだけの雰囲気から楽しそうな雰囲気(ネタ)にもせるのがコツです。
専門家のような記事が書ける「時事ニュース+数字+理由」
「時事ニュース+数字+理由」
記事に専門性を出したいときは、「時事ネタ」が使えます。
時事ネタやニュースは一定のターゲットだけではなく、幅広いユーザーの目に止まるので積極的に使っていきましょう。
「そのニュースがどうして起きたのか?」と理由を解説する記事は、よく読まれる傾向にあります。
また、自分のサイトに合う時事ネタ以外にも自分が発信しているジャンルをくっつけるのも面白いです。
例えば、普段マーケティングについて発信していて「嵐が活動休止を発表で経済効果が上がった4つの理由」という記事を書けば、嵐活動休止+マーケティングという発信ができます。
例:
ピコ太郎が世界で売れたたった3つの理由
日本中が熱狂したワールドカップで日本が決勝進出できた5つの理由
クリスマスになると恋人が欲しくなる4つの理由
このタイトルは、「時事ニュース+数字+理由」の3つの要素で構成されています。
「時事ニュース」でトレンド要素を持たせる
話題になっているニュース、季節ネタをタイトルに入れます。
事件や事故を取り上げて「〜が起きた」としてもいいですし、流行のテーマを取り上げて「〜が話題の」とタイトルに入れてもいいでしょう。
「数字」を入れて具体性や記事の長さを伝える
「〜できる+数字+法則」の箇所でもお話したように、ヒットするWebライティングにおいて、数字を入れるのは鉄則です。
情報量としては、4という数字がもっともポピュラーな数字。
「理由」を入れることで原因や背景を知りたくなる
タイトルに「理由」と入れることで、ニュースが起きた背景や原因を分析した記事であることをユーザーに伝えることができます。
時事ネタは、アクセスも獲得しやすいですが、「ネガティブな記事」はあまりおすすめしません。
読んでいてもあまりいい気持ちがしませんし、政治や宗教ネタだと読む人がかなり限定されるからです。
NGタイトル:「オリンピックの経済効果」など
NGタイトルの例だと、教科書のような堅苦しい印象を与えてしまい、多くの人のクリックを見込めません。
また「数字」がないことにより、記事の長さも想定できずユーザーも興味がわかなくなります。
OK例のように、わかりやく興味をひきやすいタイトルを心がけましょう。
ユーザーをドキッとさせてしまうタイトル「〜してはいけない+数字+理由とは?」
「〜してはいけない+数字+理由とは?」
人は「〜してはいけない」と言われると、ドキッとします。
かつて「買ってはいけない」という本がベストセラーになったように、「〜してはいけない」と言われると人は気になるんですよね。
そこに数字と「理由」を足すことで、興味を引くタイトルとなり悩みがあるユーザーはクリックしたくなります。
例:
絶対に検索してはいけない3つの言葉、その理由が恐ろしい!
節税してはいけない5つの理由とは?
絶対にダメ!元カレと復縁してはいけない4つの理由
このタイトルは、「〜してはいけない+数字+理由とは?」の3つの要素で構成されています。
「〜してはいけない」でユーザーの興味をひく
最初に「〜してはいけない」とかぎかっこでくくることで読者の興味をひきます。
理由の数に合わせて「数字」を入れる
「〜できる+数字+法則」、「時事ニュース+数字+理由」でもお話したように、ヒットするWebライティングにおいて、数字を入れるのは鉄則。
情報量としては、4という数字がもっともポピュラーな数字です。
「理由」を入れることで解説が書いてあることを想起させる
タイトルに「〜してはいけない」と書いてあれば、なぜしてはいけないのか「理由」を知りたくなります。
この「〜してはいけない」は、あらゆる広告で目にするのであなたも目にしたことがあるかもしれません。
ネタ選びのポイントは、ユーザーが習慣にしていそうなこと(日常的にあること)を選ぶのがポイントです。
「やってはいけない」と言われたら誰でも理由が知りたくなります。
NGタイトル:「妊娠中にタバコを吸ってはいけない」など
NGタイトルの例だと、「妊娠中にタバコを吸ってはいけないのは当たり前」なのは誰もが知っていることなので、このようなタイトルではクリックを見込めないでしょう。
このタイトルを改善するなら、妊娠中にタバコを吸ってはいけない理由が掲載されていることをタイトルで伝えるとよくなります。
タイトル「誰が+何を+してみた」
「誰が+何を+してみた」
このタイトルライティングのポイントは、一見、不可能そうなことやインパクトがあることを選ぶこと。
この型はシンプルなのでインパクトがあるとクリック率も上がります。
YouTubeなどの動画投稿サイトでもよく見かけるタイトルです。
例:
100キロのデブが痩せるために10日間絶食してみた
元No.1ホストに訪問販売させてみたら売上がすごいことになった
70歳のおばあちゃんがライザップに通ってみた結果
このタイトルは、「誰が+何を+してみた」の3つの要素で構成されています。
「誰が」を具体的にする
最初に誰がという情報を入れると、リアリティが出てユーザーは興味を持ってくれます。
そして人物の年齢や特徴など詳しいプロフィールを記載するのがポイント。
「何を」したかを伝える
実践した内容を、誰でも想像できる言葉で伝えます。
何をしたかをストレートに伝えるとわかりやすいです。
数字を入れるとよりイメージすることができます。
したではなく「してみた」
ただ「した」ではなく、「してみた」にすることでチャレンジしたことを伝えることができます。
この種の記事は、遊び心が大切です。
YouTubeなどの動画投稿サイトで多く見かける理由として、テレビのバラエティ番組を作るような感覚に近いからでしょう。
また他のバリエーションとして、
- 歌ってみた
- やってみた
- 書いてみた
- 踊ってみた
などのバリュエーションがあります。
NGタイトル:「ライザップに通ってみた結果」など
NGタイトルの例だと、おもしろみや目新しさがありません。
「70歳のおばあちゃん」などのプロフィールを入れると、「おばちゃんならどんな結果が出るんだろう?」と企画性やリアリティを出すことができます。
調査データ「〜な人は何%いると判明」
「〜な人は何%いると判明」
「普通」にひかれる日本人は他人の動向に敏感なので、調査データはすごく有効です。
データを使った記事は読者の心を引きつけるのでおすすめな型となっています。
例:
【衝撃の事実】飲食店ですぐに注文を決めれない男性を嫌いな女性は75%もいると判明!
【現代調査】車や時計に「興味がない」と答える若者が6割もいることが判明
子供と週1回しか会話しないお父さんが100人中20人もいることが判明
このタイトルは、「〜な人は何%いると判明」の要素で構成されています。
「〜な人は何%いると判明」
数字の部分は%だけでなく、「100人中〜人」や「〜割」などと表現を変えるのもいいでしょう。
また、「〜な人は何%いると判明」の前に【事実】や【調査】、【衝撃】など印象的な言葉を入れることで、データの結果をアピールする要素にもなります。
「書きたいネタはあるけど、自分では調べるのに限界がある」
という人もいるかもしれません。
その場合は、インターネットのニュースサイトで調べたり「調査」と検索すればデータ結果はたくさん出てくるのでこれを「引用」しましょう。
記事を書くときに「〜による調査によれば」と調査元を記載すれば記事の説得力も増します。
NGタイトル:「ライザップに通って結果がでた人の割合」など
NGタイトルの例よりも、「普段運動をしない中年サラリーマン10人がライザップに通った結果7人が別人に!」のタイトルの方が
「運動不足でもライザップで結果を出したい!」
と悩みを持っているユーザー層の反応は取れるでしょう。
どのタイトルでもそうですが、具体性を持たせることが大事です。
まとめ
今回は、「クリック率を上げるタイトル」について解説させていただきました。
- どんなタイトルをつければクリック率は上がるのか?
- 魅力的なタイトルを考えたい!
このような悩みに少しでも役に立てば嬉しいです。
タイトルに限らず、文章はこのような型に当てはめたり、応用することでライティング力を上げることができます。
ちなみに、物を売るライティング力についてはこちらの記事がおすすめです。
[kanren postid="1928,1965" date="none" target=”on”]
冒頭でもお話したように、大前提として記事の中身(質)が大事ですし、ユーザーに価値のあるものを提供しなければ意味がありません。
しかしタイトルがきっかけで記事が読まれないのであれば、タイトルを改善する必要があるので今回の記事を参考にしていただけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
